映像表現の本質とは何か。
この問いが、私の創作の核心に常に存在している。
映像は決して、物語を補完し説明するための単なる二次的存在ではない。　
ブニュエルの挑発的な映像、キューブリックの視覚的な挑戦、ゴダールの実験精神、大島渚の憤怒に満ちた表現、そして小津安二郎の慈愛に満ちた視点。　さらには、森山大道の猥雑さと荒木経惟の静謐さ。
偉大な作家たちが残した映像の数々が、私のイマジネーションを刺激し、創造性に深い影響を与えている。
純粋に視覚を刺激し、直接的に感情を呼び起こすこと、
それこそが映像本来の力ではないだろうか
私の創り出す映像は、誰かのイマジネーションを刺激することができているのだろうか。　それとも単なる自己満足に過ぎないのだろうか。
そうだとしても、自分の内なる声に従い、ただひたすらに作品を作り続けることしかできない。
小説家がペンを持つように、
画家が絵筆を持つように、
私はカメラを手に取った。
ミュージシャンが楽器で心を奏でるように、私もまた、カメラを通じて自分の心を表現できているのだろうか。
まだ模索の途上にある。